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Chapter 4 (放送:2003/06/7 〜 >>放送を聴く
早期老化の遺伝子が見つかった

 ハッチンソン・ギルフォード早老症候群は1886年に初めて報告された疾患で、世界中で100以上の症例が報告されています。

 この病気は通常の10 倍もの速さで老化が進行していく疾患で子供でも皮膚や骨が年寄りのような状態になり、骨粗しょう症や動脈硬化といった病気に10歳前後で罹患してしまいます。患者の周辺を詳細に調査した結果、親族同士で婚姻を繰り返した一族では明らかにハッチンソン・ギルフォード早老症候群が発症する確率が高く、また、患者の父親の年齢が高いことも特徴として認められています。

 この病気の原因はいまだ明らかになっておらず治療法もありませんが、今回、この症候群の原因となる遺伝子変異が明らかになり、診断と治療法の開発に役立つだろうと期待されています。

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