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ヴォイニッチの科学書 今週の話題

2014年11月01日
Chapter-521 植物が香りを感じるメカニズム   

 公園を散歩している最中に遠くの誰かが「ハチが来た」と騒ぎ始めると、自分に向かって言われたものではなくても「向こうには自分に危害を及ぼす生物がいるのだ」ということを認識して必要な対応をとると思います。これとまったく同じことを植物も行っていることが既に知られています。

たとえば、ある植物が虫にかじられると特殊な化学物質を放出し、危害を及ぼす生物に襲われていることを周りに知らせます。その化学物質を受け取った植物は危険を察知し、防護のための有害物質を分泌するなどの対応をとります。

人間の場合は他の人が叫ぶ「ハチが来た」という声を耳でキャッチして対応しますが、植物には一見そのような感覚器官はありません。では植物は、どのような方法で他の植物が発した警戒信号をキャッチしているのでしょうか。

山口大学と京都大学のトマトの葉を使った共同研究によると、虫にかじられたトマトは青葉アルコールと総称されるさまざまな化学物質を放出します。周辺のトマトの葉はそれをそのまま細胞内に取り込んで、化学反応を起こし、配糖体と呼ばれる構造に変化させ、それを害虫に対する防衛物質として使っているようなのです。

つまり、被害を受けた植物が放出する化学物質は別の植物の細胞の内部に入り、そこでその植物の武器に改造されて使用される、ということです。 私たちも臭いや味として化学物質を受け取りますが、それらの物質がそのまま体内に入ることはありません。通常は「受容体」と呼ばれる身体の表面のセンサーのようなタンパク質に結合して、その情報だけが体内に伝えられます。周辺の化学物質を何もかも体内に取り込んでいたら、死んでしまうかもしれません。

仲間が発する危険情報を受け取る、あるいはそれに反応して防御態勢を取る、という意味では人間も植物も同様の行動を示しますが、細胞レベルで見ると全く違う現象であることがわかります。もし、植物のように人間も、重大な感染症に感染した人が何か防御物質(抗体)を放出し、別の人がその物質を体内に取り込んで感染症に対する抵抗力を持つことが出来れば、エボラ出血熱のような感染症の拡大は防げたのかもしれません。なぜ人間は「病気に一度はかからないと抵抗力を持てない」植物から見れば、レベルの低い自己防衛メカニズムしか持たなかったのかは興味深いところです。

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