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科学コミュニケーター 中西貴之(メール
アシスタント BJ

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 先週は
  総聴取数 64,729 名様
  内、RSS. iTunes からのアクセス 56,472 名様

 先週も大勢の方に聴いていただきました。
 ありがとうございました。



 このページはインターネット放送局くりらじが毎週放送している科学情報ネットラジオ番組「ヴォイニッチの科学書」の公式サイトです。放送内容の要旨や補足事項、訂正事項などを掲載しています。
 「ヴォイニッチの科学書」では毎週最新の科学情報をわかりやすく解説しています。番組コンセプトはこちらをご覧ください。>>クリック 

番組はいろいろな方法で聴くことができます。

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■「最新科学おもしろ雑学帖」が愛媛県の新居浜工業高等専門学校で読書感想文コンクールの課題図書に選ばれました (2006年9月)
ポッドキャストアワード2006 で第一次審査を通過しました。
■下関市立彦島図書館で「教科書が教えないホットな科学」講演会が開催されました (2006年7月22日)
■地元紙「山口新聞」で「最新科学おもしろ雑学帖」が紹介されました (2006年7月19日)
■iTunesミュージックストア Podcast部門で全 Podcast番組中第2位の聴取数となりました (2006年7月3日)
■ABCラジオ「おはようパーソナリティ 道上洋三です」特集コーナーで書籍が紹介されました (2006年6月16日)
■地元地方紙「宇部日報」で書籍が紹介されました (2006年6月8日付)
■「最新科学おもしろ雑学帖」が、Amazon.co.jp 売り上げランキング「本で 888位」になりました。(2006年4月9日付)
■翔泳社”ポッドキャスティング入門”でオススメ番組として紹介されました。
■ソフトバンクバブリッシングの雑誌「ねっため」2005年11月12月合併号でネットラジオおすすめ番組として紹介されました。
■JNN九州・沖縄・山口のブロックネットで放送されているドキュメンタリーテレビ番組「ムーブ2005」で紹介されました。>>紹介ページ
■ポッドキャストのポータルサイト「PODCAST navi」の科学カテゴリー BEST HITS 10 にランクイン継続中です。
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[バックナンバー]

Chapter-129 遺伝子組み換え低アレルギーネコ・コルクでできたような巨大惑星 
Chapter-128 飲酒が身体に与える影響 
Chapter-127 冥王星 
Chapter-126 サイエンスニュースフラッシュ 
Chapter-125 科学技術振興機構(JST)が腹時計を発見 
Chapter-124 次世代超音速機技術の研究開発 
Chapter-123 災害現場で日本製ロボットが活躍する姿を早くみたい!! 
Chapter-122 アルツハイマー病に挑む 
Chapter-121 織り姫はぐりんぐりん 
Chapter-120 サイエンスニュースフラッシュ 
Chapter-119 広い宇宙に地球人しか見あたらない50の理由の中の10の理由 
Chapter-118 次世代燃料 
Chapter-117 熱中症・脳は自分の身体に起きる時系列の変化を予測している 
Chaoter-116 局所銀河団・植物の体内時計 
Chapter-115 サイエンスニュースフラッシュ 
Chapter-114 ヒト ES細胞からドーパミン神経を 
Chapter-113 わたしたちはどこから来たのか 
Chapter-112 成層圏化学気候モデルを用いたオゾンホールの回復予測/アスペルガー症候群
Chapter-111 プリオンタンパク質に関する研究の最前線 
Chapter-110 夫婦仲とケガの治り・色覚進化のきっかけ 
Chapter-109 サイクリック宇宙論 
Chapter-108 躁鬱病モデル・軌道エレベータ 
Chapter-107 あかりときらり 
Chapter-106 ブラックホールは3種類

>> 「Mowton(放送終了)」はこちら

[この番組の担当は・・・]

ナビゲーター 中西貴之 obio@c-radio.net
 1965年生まれ
 応用微生物学専攻
 現在化学メーカーの研究所勤務
 所属学会 日本質量分析学会 他
 日本科学技術ジャーナリスト会議会員

ナビゲーター BJ
 インターネット放送局くりらじ局長

Chapter-130
2006年10月7日 (前回の放送次回の放送

今回の放送を聴く

RNA干渉

 2006年のノーベル医学生理学賞は米スタンフォード大学のアンドルー・ファイアー教授と、米マサチューセッツ大学医学部のクレイグ・メロー教授に贈られました。これは細胞の中で遺伝情報の伝達を担うRNAが他のRNAの働きを抑える「RNA干渉」という現象を見つけたことが評価されたものです。

 RNA干渉とは細胞の中でRNAの働きをRNAがジャマをしているメカニズムのことで、人間も含めてありとあらゆる生物の細胞の中に存在するメカニズムです。由来は10億年前、植物と動物の共通の祖先に現れたと考えられています。その後、植物も動物もこのメカニズムを有効に活用しながら進化を続けて現在に至っています。

 遺伝子から必要なタンパク質が作られる際には、まず核内において設計図であるDNAの情報がRNAに反転コピーされます。情報をコピーされたRNAは核から細胞質に出ます。細胞質でリボソームと呼ばれるタンパク質合成装置のような酵素がRNAの情報を読み取り、この情報を元にタンパク質が作られます。

 DNAに含まれる遺伝子からタンパク質を作り出す働きは生命を維持するために欠くことのできないものですが、場合によっては、タンパク質が作り出されては困る場合もあります。ウイルスもそれに相当します。ウイルス自身は細胞に寄生しなければ自分自身を分裂させて増やすことができないので、ウイルスは何とかして細胞をだまして自分の分身を他人の細胞に作らせようとします。

 ウイルス対策としては古くから「インターフェロン応答」と呼ばれるメカニズムが知られていました。これは、ウイルスが細胞の中に侵入したことを感知すると細胞のすべての遺伝情報の取り扱いに関連する機能を止めてしまうものです。RNA干渉は目的は似ていますが、RNA干渉は問題となるRNAの作用のみをブロックし、その他の正常で細胞の維持に必要な機能は正常のまま保たれる点でより緻密な瀬魚だといえます。

 RNA干渉のポイントは二重鎖RNAにありました。mRNAとよばれる細胞核の遺伝情報を細胞質のリボソームに伝える役目をになうmRNAは1本の糸のようなものです。ところが、細胞核で異常になった遺伝子の情報を受け取ったRNAや多くのウイルスのRNAは二重鎖になっています。

 細胞核から細胞質に、あるいは細胞外部のウイルスから細胞質に二重鎖RNAが入ってくることによってRNA干渉は動き始めます。細胞質にはダイサーと呼ばれる二重鎖RNAに非常に親和性の高い酵素があります。ダイサーは二重鎖RNAを見つけると、ある長さで切断する作用をもっています。切断された二重鎖RNAは二重鎖がほどけて一本鎖になります。この一本になったRNAは別のタンパク質に組み込まれて、元々の有害なRNAを探す探査装置のような役目をになわされることになります。この探査装置のような鋳型として使われるRNAの断片とタンパク質が結合した物をRNA誘導サイレンシング複合体といいます。鋳型とぴったり一致するRNAが見つかると、そのRNAは有害であると判断され、ある場合はそのRNAを切断して使い物にならなくし、また、ある場合は、RNA誘導サイレンシング複合体自体が防波堤のように働いてRNAからタンパク質が作り出されることをブロックします。

最新科学おもしろ雑学帖の関連項目]

  124番 ウイルスは生物か
  133番 ゲノム解析とポストゲノム
  134番 遺伝子の残骸にも機能があることがわかってきた
  145番 RNA新大陸の発見とは

[他局の科学番組放送予定]

ディスカバリーチャンネル
 スペースシャトル復活へのカウントダウン
 2003年のスペースシャトル・コロンビア爆発事故の後、NASAは宇宙開発を2年間停止。その間に態勢を立て直し、未来へと前進すべくシャトルの改良を行ってきた。番組はシャトルのデザイン、テスト、ミッションの遂行に献身的に尽くした人々にスポットを当てる。
>>放送日程を確認する 

サイエンスゼロ (NHK教育 毎週土曜日 19:00〜)
 10/7 生命の営みをになうタンパク質
 10/14 ついに登場 新世代航空機

□/地球ドラマチィック (NHK教育 毎週水曜日 19:00〜)
『出エジプト記の“真実” 〜奇跡は本当に起こったのか?〜』(前・後編)
旧約聖書の出エジプト記においてモーゼはエジプト人の圧制に苦しむヘブライ人奴隷たちを束ね、「約束の地」へと導く旅に出たとされています。奴隷たちが歩いて渡った「紅海」の底に、追跡するエジプト軍が足を踏み入れたとたん海水が流れ込み、エジプト軍が全滅したというエピソードはあまりにも有名です。現在に至るまで、出エジプト記が事実であるという明確な結論は出ていませんが、研究者の中にはさまざまな検証の結果「事実である」と考える人々もいます。
 2006年10月11日(前編)
 2006年10月18日(後編)

素敵な宇宙船地球号 (テレビ朝日系 毎週日曜日 23:00〜)
 10/8 緊急シミュレーション 富士山噴火 300年目の真実
近年、アジア各地で火山噴火が頻発しています。日本も例外ではありません。日本を取り巻く太平洋火山帯の山々は、互いに影響を及ぼし合う「リング・オブ・ファイヤー(火の輪)」と呼ばれ、日本にも大きく関係していると考えられているのです。今年、活発な活動を始めたエクアドルやフィリピンなどの火山が、日本の火山にも影響を及ぼしています
 
サイエンスチャンネル (SkyPerfecTV 765ch)
 10/13 17:00 理化学研究所科学講演会 夢の光:X線自由電子レーザー〜北村英男〜
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□パソコンテレビGyaO カテゴリ:ドキュメンタリー


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